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2023.09.21

秋の訪れ

昨日の強風もだいぶ落ち着き、本日は午前便のみの運航となりました。

羅臼町はすっかり夏も終わり、朝晩はかなり冷え込むようになってきました。
空気も澄んでいて、クジラの見える丘公園からは北方領土国後島が端から端まで綺麗に見えていましたよ!
出港すると、昨日の波もだいぶ落ち着いていました。
沖合へ船を走らせながらスッタフが生き物の見え方のポイントを解説。
生き物は目視で探すため、お客様の目もとても頼りにしています^^慣れてくると遠くの潮吹きや飛沫も見えるようになりますよ!
後ろを振り返ると、綺麗な知床連山が見えました。
今年はかなり気温が高かったせいか、沖合から見える範囲には残雪はありませんでした。
1年を通して気温の低い羅臼では、雪が無い知床連山はかなり珍しい光景です。
沖合に行くとタイミングよく船の側でマッコウクジラが浮上しました。
船が停船すると、マッコウクジラの方から船に近づいてきましたよ!大きな丸い頭が接近!迫力があります。
最後は向きを変え、潜っていきました。マッコウクジラが水面にいる間は約7分程度。
基本的に呼吸をするために水面に上がってくるので、水面にいる間はプカプカとその場で浮いていますが、中には旋回して体の向きを変えたり
少し移動したりする個体もいます。
たまに水面で寝るマッコウクジラもいますよ^^個体によって行動も違うので興味深いですね!
水中マイクを使い、先程潜ったマッコウクジラの浮上を再び待つことにしました。
マッコウクジラは一度潜ると、次の浮上は約40分後になります。イルカ・クジラ達は、私達と同じ哺乳類です。
肺呼吸をしているため潜っている間はずっと息を止めていますよ!
約40分後、ほぼ時間通りにマッコウクジラが浮上しました!
後ろに見えるのは羅臼町の建物です。根室海峡では、港周辺でも水深の深い海域があるため割と沿岸部でも大型鯨類がやってきます。
呼吸を整えると大きな尾びれを上げ再び深海へと潜っていきます。
尾びれもバッチリ見えましたね!尾びれの裏を見ると、欠けている部分が一致していました。(〇の部分)
1回目と2回目のマッコウクジラは同じ個体だったようです。
根室海峡ではマッコウクジラの個体識別が約300頭近く行われております。
識別は、このように尾びれの裏の傷や模様で行っていますよ^^是非、マッコウクジラを観察した際には尾びれの裏にもご注目下さい!
イシイルカもあちこちで飛沫をあげながら泳いでいました。
時より、マグロも水面で跳ねていたのでイシイルカやマグロの餌となる小魚が豊富なのかもしれませんね!
海鳥は全体的に少ないものの、こちらのアカアシミズナギドリやオオミズナギドリ、クロアシアホウドリなどが確認できました。
午前便帰港時には風も強くなり、午後便は欠航となってしまいました。
ご予約されていたお客様、申し訳ございません。

羅臼町のオススメのスポットをご紹介します。
こちらのルサフィールドハウスです。事務所から車で約20分程のところにあり、環境省の施設になっています。
入館無料です^^
施設の中には、私達が普段水中マイクを使って聞いているマッコウクジラの「クリックス音」も聞くことが出来ますよ!
羅臼町に来た際には足を運んでみてはいかがでしょうか・・・?
沖合に行くとかなり寒くなってきました。ご乗船時には上着をお忘れなくお持ち下さい。
明日は全便出航できることを願います!

(№0551)

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